2016/03/18

年金がもらえないし払いたくない!と思っている方へ

老人と子供

日本国民であれば20歳から強制加入の公的年金制度国民年金

少子高齢化が進んで年金貰えなくなるんじゃないの?とか、若い世代が損とかいった声が聞こえます。いっそのこと個人積立制度にしてはどうか?といった自己責任論も聞きます。

分かります。私もそう思っていました。思っていたんですが、色々勉強するうちに現行の年金制度は必要だと結論づけました。

この制度自体アピールが下手で若者受けしてない部分もあるので、その辺を説明したいと思います。

公的年金制度は国家保険

まず、公的年金制度の意義を見てみましょう。

公的年金制度は、予測することができない将来のリスクに対して、社会全体であらかじめ備え、生涯を通じた保障を実現するために必要な制度

厚生労働省引用

将来のリスクに対して、保障をかけるものと言えば保険ですよね?

大黒柱の夫が急に亡くなった・重度の傷害になった時どうしますか?任意保険入っているから大丈夫!って方もいるかもしれませんが、入ってなかったら残った妻子は貧困家庭です。

年金が無ければ定年退職した父母の扶養は?一般的に子供がいれば子供の全負担ですし、いなければ貯蓄を取り崩しながら生活です。子供が面倒みてくれないといった状況もあり得るでしょう。

年金が無かった時代は、文字通り一家の大黒柱が祖父母・子供の面倒一切合切みていました。生涯独身貴族という方でも、自身のリスクと家族リスクは切り離せません。

年金自体がこういったリスクに対して、予防線を張ってくれている訳です。全てを自己責任で賄える方もいるでしょうが、人間そんなに強くはありません。

年金は、あまりにも老後定期的に貰うお金としか考えられていません。

再度言いますが公的年金制度は、国家保険です。

年金賦課方式

年金は遅かれ早かれ破綻するといった声もあがっています。

安心して下さい!年金貰えますよ。ただし、支払額よりは給付額の方が少なくなります。

日本の年金制度は、賦課方式を採用しています。

賦課方式とは、「毎年の給付をその年の歳入(収入)によってまかなう」という方式です。年金で言うと「現在の高齢者に対する年金給付を、現役世代の保険料収入」でまかなう方式だと言えます。

自分が今支払っている年金が、そのまま現在の年金受給者が使っているイメージと言えば良いでしょうか。この方式は、お金の敵「インフレ」に強いです。

その時点で働いている者から年金受給者に渡るわけですから、インフレが起こって、物価が上昇しても大丈夫な訳です。

デメリットとしては、賦課方式の場合少子高齢化が進むと現役世代負担が増えていきます。

現在の年金受給者給付を現在の現役世代が負担するのですから、当然です。

ここだけを見て不公平だ!年金制度辞めようとなるわけです。不公平感は、当然あります。

逆に積立方式を採用していた場合は、インフレには滅法弱くなります。

なぜなら、現在自分に掛けている年金を30・40年後に受け取る訳なので、インフレが進むと現在のお金の価値が下手すると2分の1に減っている可能性もあるわけです。

本方式の場合、積立金を運用で補うわけですが、リスクもあります。自己責任リスクです。

国も黙って見ているわけではなく、なるべく給付額を下げない仕組み作りをしています。その1つが年金積立金です。

年金積立金

運用

GPIFという言葉を最近ニュースで聞いたことがありませんか?

年金積立金管理運用独立行政法人の略ですが、この機関で年金積立金を運用しています。

年金積立金とは何か?

保険料のうち年金の支払い等に充てられなかったものを年金積立金として積み立てています。この積立金を市場で運用し、その運用収入を年金給付に活用することによって、将来世代の保険料負担が大きくならないようにしています。

GPIF引用

要は、今までの貯金分を運用して年金原資にするため、GPIFに運用させよう!という意味です。そのため、GPIFが投資等で万一大損しても、給付額には影響がありますが年金自体が無くなることはありません。

GRIF資産配分表

資産配分もきっちり決めて、運用商品を組んでいるので、一瞬で0にはなる可能性は皆無です。

運用成績に関しても平成13年からの運用ですが、年率2.79%45兆4,297億円の運用益が発生しています。規模がデカイので2%弱でも凄い運用益ですね。

まとめ

助け合い

年金制度は、現在の若い世代には非常に不人気です。

国のアピール不足が原因だと思っています。若者には不利な制度ではあるのですが、無いと無いで非常に困るのは現役世代です。

無職の父母・祖父母の面倒全て見られますか?若くして夫が寝たきり、亡くなった場合子供持ちの専業主婦は?

自分には関係ないよ!っていう個人主義の方もいるかもしれませんが、今の日本にしたのは先人達です。

戦後71年ですが、たった71年で焼け野原から先進国まで登りつめました。

今の20~30代の人達は、ある程度の教育を受けてきたことでしょう。そういった教育環境を整えたのも、今の高齢者達です。

貰える額は少ないかもしれませんが、差額は保険料(恩返し料)と考えてみましょう。

あなたが年金給付してもらう時に後ろ指刺されないよう、キチンと払いましょうね。〈厚生労働省の回し者ではありません〉

※今の老人バラマキ政策(3万円一律支給)とは、別問題です。

おしまい